魔性のある訛り―台湾訛りと東北訛り

一、中国の南北差異

  中国の南北は、気候、言葉、文化などかなり違うため、習慣的に「秦嶺・淮河」を線に、南半分と北半分が分けられています。

  私はかつて日本人の友人からこう聞かれたことがあります。

  友人:「ふぅ(胡)ちゃん、中国の人って自分の出身地が聞かれると、必ず北出身か南出身って答えるんだよね?」

  私:「本当?そうなのかなーー」

  友人:「じゃ、ふぅちゃんの出身はどこ?」

  私:「 ん…南の方…」

  と、思わずこう自然に口に出てしまいました。(笑)

  そう言えば、普段はあまり気にしたことがないのですが、確かに無意識に出身地を南北って答えちゃいますね。

  中国南北は、言葉、文化、習慣などの違いがかなり大きいです。さらにどちらの出身が分かると、大体の性格もわかります。

  人それぞれで一概に言えませんが、大体北の人は体が大きい、声が大きい、豪快、大らか、物事をハッキリ言うのが特徴。一方、南の人は声が小さい、淑やか、優しい、細かいというイメージです。

二、標準語~南北の訛り(普通话的南北口音)

  中国の標準語は普通話と言います。普段中国人の間に標準語で会話をしますが、場合によって地元の方言もしゃべります。ある意味、中国人全員標準語と方言のバイリンガルですね。(笑)

  中国の南半分はとにかく方言が多く、発音も標準語とだいぶ離れていて、お互いに方言をしゃべると通じ合えないことは珍しくありません。北半分も普通に方言をしゃべりますが、発音が北京語に近いので、分かりやすいです。

  私の大学時代は寮生活で、南出身も北出身の人もいました。それぞれ家族と電話をすると、南出身の人たちは安心して言いたいことを言い放題ですね。地元の方言でしゃべるから、プライベートでも何でもバレません!(笑) 

  中国では、標準語として普通話が使われていますが、方言の影響で、うまく標準語を発音できない人がたくさんいます。

  日本人と同じ、中国南方の人は「z、c、s」と「zh、ch、sh」、「an、en、in」と「ang、eng、ing」の発音が苦手で、区別できない人は少なくありません。そして舌巻き音、「儿化音」はあまり言わないです。

  南方人は舌があまり巻かない一方、北方人は過剰に舌を巻いたり、語尾に常に「儿化音」をつくような傾向があります。

  また、日本では、よく標準語のことを北京語と認識されていますが、実は、北京語も方言の一つで、舌を巻くことが多く、こもったような感じで発音するので、ほかの地域の人も真似しにくく、日本人に聞き取れにくいです。

三、台湾訛りと東北訛り(台湾腔qiāng和東北话)

  一番南にある台湾と、一番北にある東北地方、中国語の中でもっとも魔性のある2つの訛りだと言われています。もし、話す相手が台湾人か東北人だと、どこの出身の人でも、必ずうつされて、自分の発音も訛ってしまいます!(笑) 

  なぜでしょうか? 見てみましょう!

台湾訛りの特徴

★発音の特徴

①舌がほとんど巻かない(南の一部と一緒)

「zh、ch、sh」を全て「z、c、s」に発音する。もしくは、両者の間。

「er」の音と「儿化音」がありません。例:「二」の発音は「饿」と同じ。

②前鼻音と後鼻音の区別がつかない(南と一緒)

「ang、eng、ing」を「an、en、in」に発音する

③単語をつないで言う

例えば、这样(zhèyàng)➡jiàng  那样(nàyàng)➡niàng

喜欢(xǐhuān)➡xuān  知道(zhīdào)➡zào

★しゃべり方の特徴

①語尾が付き、長~~く発音する

台湾語はよく語尾に「哦」、「啊」、「啦」、「嘛」などの助詞が付いて、長く発音する

日本語の「ね」、「わ」みたいな感じですね。

例: 大陸人 「好饿(啊)!」、「怎么会这样(儿)!」

   台湾人 「肚子好饿噢~~」、「怎么会酱紫(这样子)啦!!」

②赤ちゃん言葉をよく使う

例:大陸人  包       兔

  台湾人  包包       兔兔

③話すスピードが緩い、しかも軽声がないので、単語の最後の字をはっきり発音する(南と一緒)

気付きましたか?標準語より、台湾訛りは発音が簡単、可愛い、柔らかい感じがしますね。中国の南方訛りは、台湾訛りと似ている部分が多く、軽声や「儿化音」があまりないです。どちらも発音がはっきりしていて、日本人に分かりやすいです。

結論:台湾訛りは発音が楽で、特徴もはっきりしていて、とても真似しやすいです。

↓台湾人による「台湾腔」の説明


東北訛りの特徴

★発音の特徴

①舌巻音、「儿化音」が多い

②oをeに発音する 

 例:破烂(pòlàn)➡破烂儿(pèlànr)

③声調が結構標準語と違う

 例:媳妇(xífù)➡媳妇儿(xǐfùr)

★しゃべり方の特徴

①声が大きく、勢いが強い

②軽声が多いので、単語の最後の字の発音がはっきりしない

結論:東北訛りには漫才を言うような特別な表現がたくさんあって、超面白くて、真似したくなっちゃいます!

↓台湾訛りと東北訛りの比べ

 

 中国標準普通話

  中国語は訛りに寛容な言語です。様々な訛ってる「中国語」が聞けて、面白くないですか。(笑)

  台湾訛りは聞きやすくて可愛らしい感じがしますが、訛りのない中国標準語は穏やかで落ち着いたイメージがします。訛っていないきれいな中国語は日本人にも聞き取れやすいです。

  ↓章子怡(ショウズイ)さんの少し口語っぽい中国語を聞いてみてください

  

  当教室は中国標準普通話を教える少人数制教室です。発音指導にも力を入れています。

  もしあなたもきれいな中国語を話せるようになりたいのであれば、ぜひ一緒に頑張ってみませんか^^

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